いったいどれを読めば!? ねんね本色々

乳幼児の睡眠

10冊以上のねんね関連本を読んだ著者が、特にオススメする5冊です。
・即効性
・対象月齢
・読みやすさ
・エビデンスの信頼度
についての評価と内容の要約をしています。
本を読まなくてもすぐ実行できることもあるので、プレママさん、ねんねに悩むママさん必見です。
ちなみに娘は修行の甲斐あって?現在セルフねんね夜通し寝が安定しております。

私個人としてはジーナ式を選択(書評でも書きますが実はネントレ本ではないです)し、賢い子は1歳までの眠りで決まるのNAPSメソッドを調整として使いました。あと英語版しかないので紹介はしてませんが、Solve Your Child’s Sleep Problemsにも大変お世話になりました。

目次

フランスの子どもは夜泣きしない


フランスの子どもは夜泣きをしない パリ発「子育て」の秘密
即効性    ☆★★★★
対象月齢   0ヶ月~5歳
読みやすさ  ☆☆☆☆★

エビデンスの信頼度
著者の実体験に基づく主張も多いですが、健康や睡眠に関わる事項にはきちんとした論拠が提示されています。

オススメポイント
まずは読み物として面白いです。赤ちゃんや子供に対する日本の常識(寝ないのは仕方ない、お母さんは我慢しなくちゃいけない、子供はうるさいものだ)などを爽快に打ち破ってくれます。実用書というよりは著者のフランスでの子育てエッセイ集と言えるでしょうが、ねんねトレーニングなどに馴染みがない方には第三章が導入としてオススメです。

すぐ実践できるメソッド
とにかく夜泣きした時も日中泣いた時も「少し待って観察すること」5~15分様子を見て、なぜ泣いているのか考えたり、赤ちゃんが自分で自分のご機嫌をとることを学ぶ邪魔をしないこと。生後2~3ヶ月の間に、赤ちゃんは睡眠サイクルの切れ目で自分自身で寝付くことを学ぶので、特にその時期は泣いたからといってすぐに手を出さないこと。
真夜中から午前5時までは、抱きしめたりゆすったりせず、おくるみで巻いたり、軽くトントンしたり、オムツを替えたりする。あかりは必要最低限で授乳はしない。
以上は生後4ヶ月までに効果がある方法で、それ以降は著者自身も行ったファーバー式(クライイングコントロール)が推奨されています。
いわゆる「泣かせるネントレ」ですが、こちらについては日本で風評被害?のようになっているのでこちらの記事で解説しています。

内容
英米では子供が食べ物を投げたり騒がしかったり、夜寝ないのは当然のことでい方がないとされています。
本書は英国人の夫を持つアメリカ人の女性がフランスで子育てをした結果、子供はフランス流の子育てをすれば夜はぐっすり眠り、マナー良く食事をし、外で騒がないということを身を以て体験したことをまとめたエッセイです。

賢い子は1歳までの眠りで決まる


賢い子は1歳までの眠りで決まる
即効性    ☆☆☆☆★
対象月齢   0~18ヶ月
読みやすさ  ☆☆☆☆★

エビデンスの信頼度
著者自身が科学者で、論拠は十分に提示されています。

オススメポイント
タイトルが胡散臭過ぎますが、かなりの良書です。シンプルかつわかりやすいメソッドの紹介と、実践法、各月齢ごとのサンプルがサクッと書かれてます。

すぐ実践できるメソッド
人間だけではなく、猫やネズミ、象などあらゆる哺乳類には活動-休止リズムがあります。例えば生後2ヶ月頃の赤ちゃんは起きてから90分たつと眠くなる波がきます。大人はこれが概日リズムに置き換わってしまうので実感が持てませんが、赤ちゃんや動物はこのリズムに沿って生きています。赤ちゃんは低月齢の時は90分、その後いきなり伸びて180分、さらに270分というように1歳前後までは90の倍数で活動時間が決まっています。

なので、すぐに実践できることは、
起きた時間を記録する→起きた時間から75~80分経ったら寝られる環境を整えベッドに置く→赤ちゃんが寝たいだけ寝かせる
ということです。この75~80分というのは、赤ちゃんは結構きっかり90分で眠くなるので(また保護者が起きたと気づく前から起きていることも多いので)余裕を持ってベッドに置こう、ということです。また、月齢ごとに90分が180分、270分と伸びていくので注意が必要です。

月齢別の活動時間はこちら
睡眠環境についてはこちら

内容
①乳幼児の睡眠がいかに大切か、また人生にどうインパクトするのかの解説
②NAPSメソッドの紹介
③月齢別のメソッド活用法と3人の赤ちゃんの実例提示
④よくある質問と回答集
となってます。①が邦題につながったようですが、原題は the natural baby sleep solution(意訳:自然に任せて解決!赤ちゃんの睡眠問題)なので、だいぶ趣旨が伝わらない感じになっていて私的にタイトルで損してる睡眠本No.1です。

家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド


家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド
即効性    ☆☆☆★★
対象月齢   主に0~12ヶ月 (ルーチンなど一部は~5歳)
読みやすさ  ☆☆☆★★

エビデンスの信頼度
著者自身が医師で、論拠は十分に提示されています。

オススメポイント
乳幼児の睡眠の基礎が詰まった良書です。1冊もネントレ本を持っていない方は、まずこちらから始めると間違いないです。ただし、全体を通して読まないと話が繋がらないので、読む暇がない保護者にはオススメできません。ねんねルーチンを改善したいなど、トピックが決まっていれば虫食い読みも可能です。私は12ヶ月になったとき夜のルーチン改善に参考にし、夜は娘がニコニコ手を振っておやすみなさいをしてくれるようになりました。(改善前はセルフねんねするものの10秒~15分ギャン泣きでした)

すぐ実践できるメソッド
①朝は6~7時の間に起こす
②19時までに入浴させる
③20時までに起きている状態でお布団/ベッドへ
④室内は真っ暗に。室温は冬19°、夏26°
こちらが冒頭で紹介されており、どんなネントレ本を読んでも鉄則です。それぞれなぜそうする必要があるのか知っておいた方が良いでしょう。子育てをしていると、赤ちゃんが寝ているなら起こしたくない、、、という気持ちが強くなります。理由を知ってきちんと起こせるメンタリティを獲得しましょう。

内容
朝のルーチン、日中の過ごし方、夜のルーチンについて論拠付きで詳しく解説がなされ、生後0~5ヶ月と6ヶ月以降の夜泣き、ぐずり対策とネントレが紹介されています。
まとめの章でお悩み別Q&Aがあり、こちらも子育て初心者にはありがたい内容です。

マンガで読むぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方

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マンガで読むぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方
即効性    ☆☆☆★★
対象月齢   0~12ヶ月
読みやすさ  ☆☆☆

エビデンスの信頼度
都度出典を明らかにしており、きっちりしてます。

オススメポイント
漫画なのでとにかくすぐに読めます。また筆者自身が辛い夜泣きの体験者なので寄り添った書き口で、メンタルが削られている保護者にお勧めです。妊娠中の友人に一番初めに勧めるネントレ本はこちらです。

すぐ実践できるメソッド
とにかく活動時間を超えないように次のお昼寝、夜の就寝を開始する(活動時間はこちら)

内容
赤ちゃんの特性と活動時間をベースに、どういった時間配分で睡眠リズムを整えるべきか平易に書かれています。睡眠環境も細かく解説されており、室温ごとの服装も表記されています。特に活動時間をオーバーしてしまった時の対処法は、この本が一番わかりやすいです。

ママと赤ちゃんの快眠講座


ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 改訂版
即効性    ☆☆☆★★
対象月齢   0~12ヶ月(ただし開始月齢は早ければ早いほど有効)
読みやすさ  ☆☆☆★★

エビデンスの信頼度
著者自身がたたき上げの熟練カリスマナニーなため、自身の経験によるところが大きいです。ただ実際に200~300人以上お世話されてきた方の経験則はどんな科学的根拠にも勝る場合もあります。著者の果てしないトライアンドエラーのまとめです。

オススメポイント
そもそも妊娠中から読んでいましたが細か過ぎてやる気が起きなかった本書。3.5ヶ月までは「いつか黄昏泣きも終わって寝てくれるはず」と思っていたのに全く改善する兆しがなく本書の通りにしたところその日から黄昏泣きが改善されて信者になりました。他ネントレ本と違って食事量まで指定されているのがミソです。(娘は完母で食事量が足りなく黄昏泣きしていたようです)
ジーナ式、、、これほど誤解を受けやすい子育て法はないのではないでしょうか。よくある誤解としては「ネントレ本である」「泣かせて放置する」などでしょう。こちらも邦題がミスリーディングだと思われます。そもそも読みづらい本ですし、何かと断定口調なのも鼻につく方も多いかと思います。ただ個人的には本書に沿って子育てしたところ、1歳を過ぎた今本当に本当に楽をさせてもらっています。オススメ育児書No.1です。ただアクが強いので本記事では紹介がトリとなっております。笑

すぐ実践できるメソッド
全部読むのは至難の技です。こちらの記事で読み方を紹介しているので、よければどうぞ。
1点ご注意いただきたいのは、ジーナ式を導入する場合ネットだけの知識で始めず、必ず本を購入して参考にしながら行っていただきたい、と言うことです。ただでさえ難解な本ですので、ネット記事の中には誤解しているものもあり、切り取りの内容は危険です。

内容
本書冒頭で、「本書の目的は夜通し寝でもなければ~」とはっきり述べられている通り、ネントレ本ではなく、子育て支援本です。きちっと1日の食事・活動・睡眠のスケジュールを管理することで赤ちゃんにご機嫌で過ごしてもらい、より良い発達を促すためのものです。私自身子育てが初めてで、いつ離乳食を始めるか、卒乳やコップトレーニングの開始タイミングなどわからないことだらけでしたが、本書のおかげでどの月齢でなんのトレーニングを開始してどの月齢までに完了しているべきか見通しが立ち、大変助かりました。ただ自由に子育てしたい方には向きません。

最後に:ねんね関連本リスト

初めにも書きましたが、ねんね関連書籍は手当たり次第読みました。
この記事では中でも役に立ったもの、読みやすいものをまとめましたが、ご興味があれば以下の本もAmazonレビューを参考にピックアップして読んでみると理解が深まります。

みなさまの快眠を祈っております!

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